【 乱世を見る目 】
- 第一話の整理から。
- 魯家は東城の地方有力者であった。
- 一方で官職的名声はなく、政界進出のための人脈はなかった。
- 魯粛は、好んで人々に経済的援助をし、家業をうっちゃらかして、財をばらまき、田畑を売りに出して困窮している人々を救い、有能な人々と交友を結んだので、郷里の人々の心を掴んだ。
- 呉書の注によると、
- 魯粛は風貌魁偉(立派な風貌)で、若くして大志を持ち、発想は奇抜。天下が乱れると、剣術・馬術・弓術を習い、若者を集めて兵法のまねごとをしたりもした
- こういう人材に目を付けるとしたら、それは目を付けた人間も乱世を見ているという事である。それは、当時、偶然にも孫策の江東制圧戦から一端、戦線を離れ袁術の元に来ていた周瑜、さらには、淮南の大勢力・袁術であった。 ▲▼